これまで述べた町の現状や特性、取り巻く社会環境の変化、町民の意識、期待を総合的に検討しながら、自立した町として今後一層の発展を図るためには、次のような課題を克服して行く必要があります。
課題 ・ 思いやりで支え合う心豊かな地域づくり
少子・高齢化が確実に進行しているとともに、健康・福祉のまちづくりに対する町民の関心が大変高いなか、町民が互いに支えあってつくりあげていく健康福祉型社会の構築が重要視されます。しかし、生活全体が都市化されていくなかで、町民相互の支えあい精神が失われる傾向も見られ、懸念されています。このため、保健、医療、福祉などの連携を図って行政サービスを展開していくことはもとより、まちづくりにおけるあらゆる分野で町民が互いに助け合い、支えあって生きる、思いやりのある地域環境を育む取り組みが必要です。
課題 ・ 文化の発展とまちづくりに生き生きと取り組む人づくり
21世紀を迎えてますます加速する時代変化のなかにあっても、羽後町を愛し、羽後町を取り巻く様々な社会変化に対応できる人材の育成が必要です。そして、羽後町らしさを作ってきた様々な文化の継承、発展もゆとりある地域の創造には欠かすことができません。町民一人一人が生涯の各期に応じた学習ができる環境づくりと、特色ある文化、スポーツ、交流活動を活発に展開していくことが必要です。
課題 ・ 豊かさと活力を生む地域産業づくり
農業を取り巻く厳しい諸情勢、経済不況、商圏の拡大、消費者ニーズの変化など、町の産業をめぐる経営環境は良好とはいえず、むしろ悪化の方向に変化しています。このような環境下で羽後町が今後経済的な豊かさと活力を高めていくためには、今ある産業を時代の要請や消費者のニーズに応えてさらに高度化、多様化していく必要があります。
新たな企業の誘致を模索しながらも、整備された農用地を活用した多角的な農業の展開、既存企業の育成策など、創意工夫による新たな活力を創造する産業づくりを進める必要があります。
課題 ・ 便利で潤いのある快適な環境づくり
人や物の移動流通、産業の発展には整備された道路網は欠くことのできない重要な資本です。これらの基幹道路のほか、町民が日常生活に用いる道路にも安全性、利便性を備えていく必要があります。また、町民の自然環境とその保全に対する意識が高まり、便利で快適であると同時に自然とも共生できる居住環境の整備を望む声も大きくなっています。こうしたことから、様々な分野で自然環境の保全に配慮したまちづくりを進め、農業における食の安全性、水質汚濁防止策としての下水道の整備等、機能性や利便性とともに、安全性も兼ね備えた快適な生活環境の整備を進めていく必要があります。
課題 ・ まちづくりのための新たな仕組みづくり
町民の暮らしを支える社会基盤整備、生活環境整備、健康福祉施策の展開など、様々な分野におけるまちづくりを効果的に推進していくためには、まちづくりへのより多くの町民の自主的、主体的な参加と協力、各種団体や企業、周辺市町村等との連携・協力が今まで以上に必要となってきます。そのための新たな仕組みづくりを進める必要があります。
また、行政組織においても、限られた財源をより効率的、効果的に活用するため、第2期羽後町行政改革大綱に定められた指針を確実に推進し、スリムで実行力のある行政組織の構築が必要となってきます。
企画財政課 企画調整班
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