ようこそ町長室へ

年頭に当たって

  あけましておめでとうございます。町民の皆様におかれましては、清々しい新年をお迎えの
こととお喜び申し上げます。
  昨年は、平昌五輪やサッカーW杯での日本選手の活躍をはじめ、夏の甲子園の「金農旋風」
など、スポーツの力で人々が元気付けられた一年でありました。
  当町でも、地方創生の集大成である「うごまち未来の学校」のプロジェクトが本格的に動き
出し、その取り組みが各方面で成果を上げるなど、存在感を示すことができました。これは、
9種の事業から構成されるもので、将来を担う人材を地域のみんなで育て、活躍できる場所を
生み出していこうという試みです。その内容としては、小学生が職業体験を通じて仮想の社会
を形成していくイベント「しごとーいうご」の開催や、羽後の魂を呼び起こし、地元に密着し
た仕事の在り方を探る「うごタマ」事業、入学者数の低迷に苦しむ羽後高校の再生策として行
った、タイ王国への生徒派遣事業といったものでありました。特に、羽後高校生の海外派遣事
業は、昨年夏にタイ・カセサート大学と締結した連携協定に基づくもので、参加した5名の生
徒が掲げたそれぞれのテーマを現地で実践し、学生らとの交流をしながら、郷土への想いを深
めることができました。秋には、同大学の学生が農業研修で来町し、相互交流が図られました。
このほか、地元企業に県外の大学生を招き入れ、各社が抱える課題を学生の視点から解決する
という「しごと改革インターンシップ」や、外国人の方に日本語を学びながら田舎暮らしを体
験してもらう「羽後町留学」も行いました。いずれの事業も、内外の人の動きを刺激し、町の
活性化につながるものでありますので、継続していく予定であります。
  次に、開業から3年目を迎えた道の駅うご「端縫いの郷」でありますが、29年度の年間売
上額が3億円を突破し、来場者数も65万人となるなど、好調を維持しております。中でも、
道の駅の営業を牽引する農産物直売所は、その売り上げの伸びが顕著で、会員の生産意欲の向
上につながっております。
  飲食部門では、11月に発売された旅行雑誌の「道の駅爆売れランキング(東北)」の麺の
部で、当駅の冷がけそばが、年間4万5千食提供されたとのことから、堂々1位に輝くという
うれしいニュースもありました。
  引き続き、「生産者良し、消費者良し、会社良し」の三方良しとなるよう、関係する皆さん
と協力していきたいと思っております。
  さて、今年は天皇陛下の皇位継承が行われる歴史的な年となりますが、当町も新時代の幕開
けに合わせ、「うごく町」の歩みを加速させていきます。
  まず、産業経済の分野では、減反制度の廃止に伴う農家支援として、町内産米の販売促進事
業と生産・収入面の安定化対策、園芸作物の生産体制の整備などを行います。商工業では、地
元企業や新事業の開拓に意欲のある方への支援を継続して行い、生産・就労環境の充実を図り
ます。併せて、町内経済の好循環が図られるよう、商工会と協力した事業を展開していきます。
  建設事業では、インフラごとの整備計画に基づき、新設工事と老朽施設の維持補修を適切に
進めていきます。また、現在建設中の新学校給食共同調理場については、2学期からの給食の
提供を目指し、所用の準備を進めていきます。
  健康寿命の延伸対策としては、昨年秋に開設した民話伝承館内のトレーニングルームの利用
促進を図るほか、健康づくりポイント事業の周知をし、町民の健康意識の高揚を目指します。
  交通弱者対策では、これまでいただいたご意見を参考のうえ十分検討し、対象者が利用しや
すい新公共交通体系を構築していきます。
  地方創生事業については、これまでの人口減少対策に加え、羽後高校の魅力化事業に力を入
れていきたいと考えております。
  行財政運営の厳しさが増す中で、すべての住民要望に応えることは困難でありますが、大胆
さと繊細さのバランスを見極め、事業を効率よく進めていく所存であります。
  また、最近の町の動きは、「近き者説(よろこ)び、遠き者来る」という孔子の教えを社是
とする道の駅うごの運営会社の経営理念に通ずるものがありますので、引き続き町民の皆様の
ご協力をいただきながら、独自のスタイルで明るい話題を提供していきたいと思っております。
  結びに、本年が皆様にとって良い年になることを祈念して、年頭のあいさつといたします。
 
                                                                 平成31年1月1日
                                                                 羽後町長 安藤 豊