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冷がけそば

 羽後町の名物と言えば、700年以上の歴史を誇り国の重要無形民俗文化財に
指定されている「西馬音内盆踊り」が有名です。毎年8月16日からの3日間で
10万人近い観光客が訪れ、幽玄の世界を堪能していきます。しかし、羽後町に
はそれ以外にも多くの名物があり、その一つに真冬でも冷たいタレをかけて食べ
る「冷やがけそば」の食文化があります。
 羽後町で最も古いそば屋の「弥助そばや」は、文政元年(1818年)に創業
者の金弥助が、大阪で盛んだった「砂場」系統のそばを習い持ち帰ったと言われ
ています。以来、来年で200年の節目を迎えますが、現在町内には7軒のそば
屋さんが営業しています。各店それぞれに特徴があり、各店ごとに固定客が付い
ています。昨年、道の駅うごがオープンして、伝統のそばを提供してから「西馬
音内そば」のブームに火が付き、連日多くのお客さんがそばを食べに羽後町に来
てくれます。ただ、どこのそば屋さんも後継者不足に直面しており、いかにそば
文化を継承していくかが課題になっています。
 そこでこの度、町内のそば屋さんやそば打ち愛好者の皆さんによる「西馬音内
そば協会」を設立して後継者問題を解決しながらそば文化を継承し、町の活性化
に寄与することになりました。これまでこうした組織がなかったことが不思議で
すが、町商工会の肝いりで組織化できたことは大きな前進です。
 とりあえず11月3日に「西馬音内そばまつり」を役場隣りの活性化センター
で開催し、多くの皆さんに冷やがけそばの美味しさを味わってもらうことになり
ました。また、食べ歩きそば券(千円で3杯)で町内の店を巡っていただいたり、
そばマップの配布などを行います。
 将来的には、より大きなそばイベントを開催したり、「そば打ち道場」を開設
したりして、後継者の確保に繋げたいと張り切っています。大いに期待したいと
思います。

                                                     平成29年10月20日
                                                       羽後町長 安藤 豊