ようこそ町長室へ

年頭に当たって

 あけましておめでとうございます。元号が「令和」となり、初めての年明けを迎えました。町民の皆様に
おかれましては、穏やかな新年を過ごされていることとお慶び申し上げます。
 昨年は、天皇陛下の皇位継承に沸いた一年でありましたが、またしても自然災害が全国各地で相次ぎ、筆
舌に尽くし難い惨状を目の当たりにすることとなりました。犠牲となった方々に哀悼の意を表するとともに、
被災された皆様に、謹んでお見舞いを申し上げます。
さて、町の動きを顧みますと、農業関係では、各種作物の生育は概ね順調でありましたが、米のカメムシ
被害が顕著となり、出荷等級を落とした農家が見られました。一方、昨年夏に初めて開催した「大玉すいか
コンテスト」では、町内産すいかの品質の高さをPRするとともに、各種催しを通じて来場者へその美味し
さを直に伝えることができました。
 観光分野では、9月に韓国で開催された「日韓交流おまつり」で西馬音内盆踊りの公演を行うなど、国際
的な交流が図られました。今後は、ユネスコ無形文化遺産登録を目指す運動を関係団体とともに展開してい
く予定であります。
 また、開業から好調を維持している道の駅うご「端縫いの郷」は、3年間の来場者数が208万人、売上
高は10億2千万円余りと、予想を上回る業績となっております。引き続き、「うごブランド」の発信拠点
として機能するよう、商品開発やサービスの向上に努めていきたいと考えております。
 地方創生事業では、「うごまち未来の学校」を推進するためNPO法人を立ち上げ、交流人口や関係人口
の増加を目指す活動を強化しました。さらに、羽後高校の魅力化事業においては、タイ王国での研修や英語
によるコミュニケーション能力の向上を目的とする「うごえいご」の開講など、グローバルな人材育成に資
するプログラムを展開しました。
 町民生活の面では、通院や買い物の交通に不便を来している方々のため、10月より「うごおでかけバス」
の運行を開始しました。
 このほか、昨年起こった数々の動きの中で最も残念だった出来事は、9月に厚生労働省が公表した再編・
統合を今後検討すべき病院の中に羽後病院が入っていたことでありました。私は、このような国の一方的な
手法に疑問を抱き、地域医療の核として羽後病院を守り抜く決意を様々な場で述べさせていただいておりま
す。
 現在羽後病院は、専門家の指導のもと経営改善の努力を重ねており、今後も支障なく受診できる環境を整
えてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 以上申し上げたとおり、昨年も話題の尽きない一年でありましたが、今年はこれまで策定作業を進めてき
た新たな町の総合発展計画と行政改革大綱の初年度となる年であり、厳しい財政事情に配慮しながらも、人
口減少社会に対応した施策を着実に遂行していかなければなりません。特に、若者が安心して結婚や出産が
できる環境整備と、高齢者や障がいをお持ちの方が不自由なく暮らせる社会の構築、地域産業の活発化によ
る雇用の安定・所得の向上策は急務であります。
 これらの事業を推進するには、地域の皆様のご理解とご協力がなければ成り立ちません。まさに、昨年の
ラグビーワールドカップで日本代表が世界に示した規律・結束・貢献という言葉を胸に、町が「ワンチーム」
となって挑んでいきたいと考えております。
 結びに、この一年町民の皆様が健康で充実した日々を過ごすことができるようお祈り申し上げ、年頭のご
あいさつといたします。

                                                                                 令和2年1月1日
                                                                                 羽後町長 安藤 豊