企業の地域貢献
最近、町内企業による地域貢献活動が活発に行われており、その一部をご紹介します。
今年の春は、山間部にある軽井沢地区に、5ヘクタール以上に及ぶ見事な菜の花畑が出現して、多くの方々が一面黄色の景色を楽しみました。軽井沢地区で建設業を営む佐藤興業の佐藤清志社長が行っている「菜の花プロジェクト」で、人口減少が続き寂しくなった地域に元気を与えようと、数年前からたばこ団地だった土地に菜の花を栽培しています。7月には菜種油を搾り、地域の全世帯に無料で配るそうです。
いま一つは、町の中心地である西馬音内にある旧家の「柴田家」を地元の六鎗工務店が取得し、古い住居と蔵をリノベーションして、宿泊施設やカフェなどを運営する「羽後町プロジェクト」がスタートします。「柴田家」は町一番の地主だった名家で、西馬音内盆踊会館の目の前にある敷地4千㎡の広大なお屋敷です。中心市街地の空き家が解体され、通りが空洞化してきているところに、新たな発想で全て民間の力で事業がスタートするので、多くの町民の関心を呼んでいます。
この他、地元の建設業者の小野建設からは、2年続けて多額の寄付を町や教育委員会にいただいたり、誘致企業である秋田電装の本社草津電機から1千万円もの企業版ふるさと納税をいただいたりと、とてもありがたいご厚意を頂戴しています。
人口減少が続き町の財政も決して潤沢ではない中で、こうして地元で活躍されている企業の皆さんからの地域貢献はとてもうれしい取り組みです。
令和5年6月23日
羽後町長 安藤 豊