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3年ぶりの花嫁道中

 
 コロナ禍で過去2年間中止していた「ゆきとぴあ七曲 花嫁道中」が、1月28日(土)に開催され、多くの町民に歓迎される中、12キロメートルの道のりを情緒たっぷりに運行されました。
 今年の花嫁・花婿に選ばれたのは、東京都出身の村上結喜(ゆき)さんと地元で電気店を営む村上建徳さんで、昨年春に結婚されましたが、結婚式を挙げていなかったので応募したそうです。
 このイベントは、38年前に「雪国こそ楽園にしたい」との思いで地元有志が始めたもので、当初は難所の七曲峠をスキーで滑り下りるレースがメインで、花嫁道中は前夜祭として行われましたが、今では道中がメイン行事になっています。
 特製の馬そりに二人と花嫁さんのご両親が乗り込み、前後を荷物や酒樽を担いだ一行が、雪の降りしきる中、ろうそくで照らされたキャンドルロードの4キロの峠を行く姿はとても幻想的な風景です。しんしんと雪が降り続く中、5時間後にゴールの長谷山邸に着いた新郎新婦は、「多くの皆さんにお祝いされてうれしかった」「とても楽しい時間だった」と感想を述べてくれました。
 多くの住民参加がなければ実行できない冬のイベントですが、厳しい冬にほっこりした気持ちにさせてくれたひと時でした。
 
                                          令和5年2月13日
                                          羽後町長 安藤 豊