ようこそ町長室へ

年頭に当たって

 
 あけましておめでとうございます。町民の皆様におかれましては、穏やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年は、令和2年に発生した新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけが2類相当から5類に移行されたことに伴い、日常生活もコロナ前に戻りつつあります。社会経済活動も活発になってくるものと期待しておりましたが、一昨年に引き続きガソリン代や電気、食料品など様々な分野で物価が高騰を続けており、町民生活に深刻な影響を及ぼしております。国や県でも様々な対策が実施され、町では、全町民に対し生活応援商品券を配布するなどの対策を講じてまいりましたが、物価高騰の波はなかなか収まりそうにはない状況にあります。今後も国や県の動向を注視しながら、影響の緩和に努めてまいりたいと考えております。
 また、昨年は県内でのクマの出没が相次ぎ、過去最多の人身被害も発生しております。町でもクマの目撃情報が昨年よりも大幅に増え、農作物への被害や人身被害も発生しました。被害防止のための対策も講じてまいりましたが、クマの出没は予測できるものではありませんので、万全とは言えないのが実情であります。被害を未然に防ぐには、地域ぐるみでクマ対策に取り組むという町民一人一人の意識を高めていくことも必要であるとともに、町としても可能な限りの対策を引き続き講じてまいります。
 一方、昨年は4年ぶりに西馬音内盆踊りを通常開催することができました。「風流踊」の一員としてユネスコ無形文化遺産に登録されてから初めての開催であり、多くの観客の皆さんが伝統の踊りとお囃子を堪能されました。ご覧いただいた方からは賞賛の声をたくさんいただき、この西馬音内盆踊りを後世に保存、継承、活用していくことが私たちの責務であることを改めて実感した次第であります。
 令和6年度は、第6次羽後町総合発展計画の最終年度を迎えます。町の将来像である「個性豊かに、未来へつながるまちづくり」の実現に向け、積極的な取り組みを展開してまいります。
 結びに、この一年が皆様方にとって輝かしいものでありますよう心からご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
 
                                          令和6年1月4日
                                          羽後町長 安藤 豊